ゾブ・アハン(イラン)
予選グループ成績:グループB 4勝1分1敗 1位
国内リーグ成績:15勝12分5敗 現在2位 (2009-2010)
Club DATA
本拠地 エスファハン
設立年度 1969年
チームカラー
監督 マンスール・エブラヒムザデー(イラン)
FORMATION
GL REVIEW

以前の記事で「西地区一面白いチーム」と書いたゾブ・アハン。戦術は小柄なハラトバリを最前線に配置し、選手が流動的に動いて戦う、攻撃的なゼロトップ・システムだ。スピードに長けるハラトバリがサイドに開いてボールを収め、空いた中央のスペースに左サイドからモハメド・ガジが絞ったり、中盤からモハメド・マンスーリやガセム・ハダディファル、モフセン・モサルマンなどのセンターハーフが積極的に上がって攻撃に絡んでくる。また右サイドのファルハディのドリブルも強力で、いいアクセントになっている。

中盤が非常に広い範囲を動くこと、またアンカーに良い選手がいないこともあって、守備は堅いとは言えない。だが最後方に陣取る守護神シャバブ・ゴルダンは非常に高い能力を持つゴールキーパーで、ピンチを数多く防いでくれる。ただGLの終盤はやや怪我がちだったため不安も残る。彼のコンディションがこのチームの結果を左右するかもしれない。

KEY PLAYER
モハマドレザ・ハラトバリ(イラン)
小柄だが非常に素早くスピードがある選手で、運動量が多くドリブル突破に力を発揮する。空中戦は不得手で、一般的にはワントップには向いていないタイプといえるが、このチームでの役割は性に合っているようだ。得点を量産するタイプではないが、ゾブ・アハンのキーマンである。
モハメド・マンスーリ(イラン)
無尽蔵の運動量で、守備に、攻撃にと奮闘するキャプテン。当たりに弱いのが難点だが、献身性に加えて技術も高く、ショートパスやロングパスの精度にも優れる。運動量を求められるシステム上、彼はとにかく大きな存在だ。
シャバブ・ゴルダン(イラン)
グループリーグで数多くのピンチを救った守護神。ワールドクラスとは言わないが、イランの選手らしくシュートへの反応が鋭く、加えてハイボールにも強い上、プレーに気持ちもこもっている。大崩れしないところも素晴らしい。

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