オーストラリア代表のディフェンダーである、クレイグ・ムーアはSunday Telegraphの取材に応じ、来年から始まるアジアカップ予選からオーストラリア代表は若返りを図るべきだと説いた。
「アジアカップはチームを再建するための絶好の機会だ。僕はW杯終了後に代表を続けるつもりはないし、他にも5、6人の選手達が同じ道を辿ると思う」
「(ドーハで行われるアジア大会では、クラブ側がケイヒルやキューエルを参加させない可能性もあるが)ケイヒルやキューエルを使えるとか使えないとかそういう問題じゃないんだ。彼らがどうであれば、2014年のブラジルW杯予選に向かう意味でも新たな若手をチームに参加させるべきだと思っている。トミー・オーやマイクル・ズロのような選手をね。積極的に彼らに経験を積ませるべきだよ」
非常にベテランが多く、W杯終了後には、クレイグ・ムーア、スコット・チッパーフィールド、ヴィンス・グレッラ、マーク・ブレシアーノ、ブレット・エマートン、ハリー・キューエルらが代表から退くのではないかと見られているが、彼らの穴を埋める人材育成は“オージーズ”が抱える当面の課題であることは言うまでもない。
「僕はこれまでにサッカー選手として素晴らしい“旅”をさせてもらったけど、もう南アフリカでお終いにしようと思っているんだ。オーストラリアはこれからも素晴らしい選手達を輩出し続けるだろう。だが、そろそろ真剣に考えなくてはならないんじゃないかな。クラブチームのフットボールではなく代表チームのフットボールに主眼を置くという方向転換についてね。そして、僕は、その良いきっかけとして次のアジアカップに臨むべきだと考えている」
来年1月に行われるインドネシア戦から、アジアカップ予選が再開するが、それまでにオーストラリアは、W杯終了後に代表監督を辞任する予定であるピム・フェルベークの後任探しと世代交代の両方をクリアする必要がある。