火曜日にCL準決勝1st.leg、バルセロナ戦にあたって、インテルのモウリーニョは前日記者会見に臨んだ。
「決勝戦が少し早まったようなものだ。まぁ、実際は、この準決勝で勝利したチームのみが決勝に進めるわけだけどね」
「つまり、インテルとバルセロナとどちからかは脱落するということだ。ただ、リヨンやバイエルにも敬意は払っているよ。我々と同じステージに立っているわけだしね。彼らも優勝する確率は25%ぐらいあるんじゃないかな。歴史もあり、レアル・マドリーのような素晴らしいチームをノックアウトしてきた実績もあるからね。そして、バイエルンに至っては、世界でも屈指の名将を監督(ファン・ハール)に据えている」
ちなみに、インテルは既に今季のグループリーグでバルセロナと対戦しているが、その時の結果はホームでは0-0のドロー。アウェイでは0-2で敗れている。両ゲーム共にバルセロナがボールを支配し、インテルがそのカウンターを狙うという展開だったが、今回もモウリーニョはボールポゼッションは度外視するようだ。
「ボールポゼッションには興味がない。もし、明日の試合結果がポゼッション率で決まるのであれば、我々はもう負ける準備をしなくてはならない」
「9月のミラノでの試合を振り返ってみよう。あの試合では、開始の10分と最後の10分は彼らのほうが勝っていたと思うが、その他の時間はイーブンだったと考えている。バルセロナの試合では、彼らは卓越した集団と化していた。簡単に、当たり前のように勝利で終えた印象だが、11月から月日が経過し、彼らはさらによくなっているように思う。しかし、それは我々も同様だ」
「それゆえに、私は5分5分の試合になるのではないかと確信している。戦術的にはよりコンパクトになったが、心理面は当時と大きく異なる。フィジカル面もそうだ」
さて、この試合に向けられる大きな注目点として、「インテルがいかにメッシを止めるか」が挙げられるだろうが、これに関しては、特別なことは行うつもりはないらしい。
「まずは、メッシがどこでプレイするかを見定めたい。彼は左でも右でも最前線で起用される可能性もあり、アーセナルとのアウェイゲームの時のようにイブラの後ろに置かれる可能性もある。ホームゲームではボヤンの後ろで活躍したしね」
「彼は注意しなければならない選手であるが、私のサッカー観には“マンマーク”というものはない。メッシに集中して10人vs10人にするのではなく、11人vs11人の戦いを行うつもりだ」
バルセロナは、この試合のために1000kmの道のりを2ヶ日かけてバスで移動。長距離移動による影響が懸念されるが、モウリーニョは自身の経験とジョークを交えて切り返した。
「もし、私がそういう状況になったら、それを逆手にとって、チームスピリットの向上に役立てるだろう。もちろん、バスでの移動は快適ではない。だが、(デニス・)ベルカンプや(マクドナルド・)マリガのような選手は、飛行機よりもバスを用いることを好むだろう(笑)。ただ、苦難と言えば我々も経験しているよ。週末に試合のないCSKA相手に“プラスチックの芝生”で戦ったからね(笑)」
事実上の決勝戦は、(日本時間)21日の深夜、3時45分に行われる。
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