「まぁ、この時期になるとよく出る話だ。シーズン終了が近づくと、いつもこの手の話題で盛り上がる。とにかく、私が言えることは、ウェイン・ルーニーは来季もここにいるということだ」
ユナイテッドのオーナーを務める、マルコム・グレイザーファミリーが貯め込んだ負債の返済のために、ルーニーのような高額な市場価格が付いている選手を放出する必要があるという話はこれまでも幾度となく浮上したが、今回もサー・アレックス・ファーガソンはエースの残留を明言した。
「ユナイテッドというクラブは、理性的な組織だ。至って健全な状態にある。1つ、2つ考えなければならない点はあるが、深刻になることはない」
「重要なことは、“選手を買い取る強大な力を持った者達”によって、我々が混乱に陥らないようにすることだ。“彼ら”の動向を気にする必要はまったくない。かつてチェルシーが勢いを増していた時もそうだ。彼らがどんな選手を獲得しようが、我々は気にしなかった。自分達のことだけに集中するようにすればいいんだ」
メディアの攻撃をかわす術を知る老将は、この喧騒も軽くいなしてみたが、来季は、レアル・マドリーがユナイテッドからロナウドを獲得するために費やした8000万ポンドを超える額でルーニーの強奪に乗り出すのではないかと実しやかに囁かれているのは事実。
今後もこの“やり取り”は続きそうだ。