4月8日、欧州各地で2009-2010シーズンのヨーロッパリーグ、準々決勝第2戦が行われた。

ヴォルフスブルク対フラムは、開始19秒にフラムのザモラが電光石火の先制弾。第1戦で奪ったアウェイゴールのアドバンテージを早々と失い、勝ち抜けには3点が必要となったドイツ王者はデヤガ、マーティンスといったアタッカーを次々とピッチへ送り込んだが、最後までゴールを奪えず。フラムが連勝で準決勝進出を決めた。長谷部はベンチ入りしたものの出場はなかった。

スタンダール・リエージュとハンブルガーSVの試合も同じく、連勝したハンブルガーSVが2シーズン連続のベスト4入り。今月4日のブンデスリーガ、ハノーファー戦で観客に飲料ボトルを投げつけたペルー代表のゲレーロは後半ロスタイムに禊のゴールを決めたが、ドイツサッカー連盟からは前述の事件に関して、今シーズン残り5試合の出場停止処分と罰金が科せられている。

アトレティコ・マドリーとバレンシアのスペイン対決は0-0に終わり、アウェイゴールの差でアトレティコに軍配が上がった。85分にセルビアの巨人ジギッチがペナルティーエリア内で倒されたプレーが勝負を分けた格好だ。破れたユニフォームを必死にアピールしたジギッチだったが、審判に思いは届かず、アトレティコのDFフアニートにとっては命拾いの結果となった。

リヴァプールは、昨年11月から無敗街道を歩んでいた難敵ベンフィカをホームで撃破。PKによる2失点で敗れた第1戦のリベンジを果たした。2ゴールを奪ったフェルナンド・トーレスは、アンフィールドで4試合連続の2ゴールと、まさに絶好調。アンフィールドでの通算ゴール数も49とし、節目の50ゴールにリーチをかけている。

これにより準決勝の対戦カードは、ハンブルガーSV対フラム、アトレティコ・マドリー対リヴァプールと決まった。

前者は、日本人にとって馴染みのあるチーム同士の対戦。フラムは今シーズンの欧州戦で7勝1分けと、ホームで圧倒的な強さを誇る。ハンブルガーSVとしては、なんとしても勝ち点3を手にした状態でクレイヴン・コテージへ乗り込みたいところだ。後者は、アトレティコを愛するフェルナンド・トーレスにとって特別な試合。昨シーズンのチャンピオンズリーグでも当たったが、トーレスはホームとアウェイいずれの試合も怪我で出場できなかったため、念願の再戦となる。一方のアトレティコは4チームで唯一国内カップ戦を残しており、ハードスケジュールへの対応が鍵となりそうだ。

なお、明日日曜にはプレミアリーグ、リヴァプール対フラムが行われるのでこちらも注目したい。


ヨーロッパリーグの決勝は、5月12日(水)、ハンブルクのHSHノルトバンク・アレナで行われる。

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