グループA

エステグラル(イラン) VS アル・ガラファ(カタール)
アル・アハリ(サウジアラビア) VS アル・ジャジーラ(UAE)

グループAはカタールリーグ王者のアル・ガラファが開幕から2連勝でトップに立ち、勝ち点4で2位に付けるイラン王者エステグラルが追う展開。第3節では上位2チームの直接対決が行われる。

アル・ガラファの注目は元ガンバ大阪所属でありJリーグ得点王経験を持つアラウージョと、イラク代表のエースストライカーであり2007年アジアカップMVPのユーニス・マハムードを擁する攻撃陣。監督は昨年ヴィッセル神戸を短期間指揮したカイオ・ジュニオール。豊富な資金力をベースに強力な布陣を備えている。対するのはイラン代表クラスの選手を多数擁し、堅い守りを誇るエステグラル。アル・ガラファのタレントをどう抑えるかが見所だ。

グループAのもう一方の試合では、守備が崩壊しているアル・アハリ、ラファエル・ソビスを擁しながらも攻撃力に苦しむアル・ジャジーラ、どちらが混乱から抜け出して2位争いに食い込めるかが注目どころ。

グループB

ゾブ・アハン(イラン) VS ブニョドコル(ウズベキスタン)
アル・ワフダ(UAE) VS アル・イテハド(サウジアラビア)

昨年の大会準優勝のアル・イテハドが苦しんでいる。初戦はブニョドコルに3点を叩き込まれて大敗を喫した。2戦目も2点を先行しながらも後半立て続けに失点し、ゾブ・アハンに勝ち切れなかった。とはいえ攻守に渡ってタレントは粒ぞろい。現役サウジアラビア代表選手を多数擁し、ゲームを支配するチーム力は高い。負傷で離脱しているナイフ・ハザジが戻ってくれば、攻撃力はさらに増強されるはずだ。2連敗で苦しむアル・ワフダを叩いて首位争いに戻ってくる可能性は高い。

2連勝で首位に立っているブニョドコルは、元日本代表監督のジーコが一時期指揮していたクラブであり、現在は元ブラジル代表選手のリバウドが所属していることで有名である。指揮するは2002年W杯優勝監督のルイス・フェリペ・スコラーリだ。チームは、資金力を武器にかき集めたウズベキスタン代表選手とブラジル人選手で構成され、昨年の国内リーグを無敗で優勝した。戦術が浸透した2年目。今季はACL優勝も十分狙えるだろう。

グループC

パフタコール(ウズベキスタン) VS セパハン(イラン)
アル・アイン(UAE) VS アル・シャバブ(サウジアラビア)

連勝、連敗のチームが存在しないグループCは混戦状態。カップ戦優勝クラブが3つ、リーグ4位のクラブが1つという構成であるため突出したチームは存在せず、どこが決勝トーナメントに進んでもおかしくないだろう。ただその中で有力なチームがあるとすれば、今季のイランリーグで首位をひた走っているセパハンだと言えるだろう。ここまで2引き分けで来ているが、ゲームの支配力はグループ内で随一だ。

日本と関係があるチームを挙げれば、以前鹿島アントラーズを率いていたトニーニョ・セレーゾが指揮するアル・アイン。今季は元浦和レッズのエメルソン、元韓国代表のイ・ホが所属している。戦力的には大会をかき回す可能性もあるが、現状ではチリ代表選手のバルディビアに頼り過ぎており、スタートダッシュ失敗のツケは大きいだろう。

グループD

アル・サッド(カタール) VS メス・ケルマン(イラン)
アル・ヒラル(サウジアラビア) VS アル・アハリ(UAE)

このグループの本命はサウジリーグ2位のアル・ヒラルと、カタールリーグ2位のアル・サッドで決まりだ。

アル・ヒラルの外国籍枠は、ブラジルの期待の若手チアゴ・ネーヴィス、元スウェーデン代表のドリブラーであるヴィルヘルムソン、欧州選手権でもレギュラーでプレーしたルーマニア代表ラドイ、ご存じ韓国代表のベテランSBイ・ヨンピョと、欧州で実績がある選手で埋め尽くされ、さらに自国選手もヤセル・アル・カフタニにオサマ・ハウサウィ、アル・タケルと代表クラスばかり。不安は衰えが激しい「黒クモ」こと元代表GKアル・デアイエくらいだ。アル・サッドも、元ガンバ大阪のレアンドロやナイジェリア代表のオポク、元ブラジル代表のフェリペ・ジョルジに加え、カタール代表選手が多数揃う。

他の2チームとは実力差が大きく、今回ホームで戦うアル・ヒラル、アル・サッドが勝利を挙げて決勝トーナメント進出を有力にする可能性が高いだろう。

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