実質競争力
W杯における各大陸ごとの出場枠は、参加国や大陸のレベルなどに応じて割り当てられている。(例:2010年W杯予選のアジア枠は4.5ヶ国)
<W杯予選の実質競争力>
大陸名 | 欧州 | 南米 | アフリカ | アジア | 北中米 | オセアニア |
---|---|---|---|---|---|---|
W杯出場枠 (A) |
13
|
4.5
|
5
|
4.5
|
3.5
|
0.5
|
W杯予選参加国 (B) |
53
|
10
|
53
|
43
|
35
|
10
|
W杯経験国 (C) |
37
|
9
|
13
|
11
|
10
|
1
|
競争率 (A÷B) |
4.076923
|
2.2222222
|
10.6
|
9.555556
|
10
|
20
|
実質競争率 (A÷C) |
2.846154
|
2
|
2.6
|
2.444444
|
2.857143
|
2
|
W杯予選参加国に基づく競争率は、オセアニアの20倍が最も高く、アフリカの10.6倍、北中米の10倍、アジアの9.5倍と続いており、激戦と言われるヨーロッパや南米は最も低い。
しかし、過去のW杯への出場経験は、アフリカは13カ国、アジアは11カ国、北中米は10カ国。「過去のW杯出場経験の有無」に基づいてW杯予選出場国を、“ガチ組”と“記念参加組”に振り分けると、アフリカでは13カ国が5枠を、アジアなら11カ国が4.5枠を北米なら10カ国が3.5枠を争っている形になり、アジア、オセアニア、アフリカは実質の競争率は低いということがわかる。
これに対して、欧州は53カ国の参加ではあるが過去に37カ国(消滅したものも含むが)がW杯に出場した一方、記念参加組はたった16カ国しかない。過去にフランス、イングランド、スペインといった超大国がW杯出場を逃している様に、付け入る隙を虎視眈々と狙っている中堅国が多いことがデータから読み取る事ができる。