サッカー界にかかわりの深い財界人の中には、サッカーだけではなく競馬など他のスポーツでも事業を展開している人物も多い。
日本でも先日、J1町田ゼルビアの代表取締役社長兼CEOを務める藤田晋氏が自身の所有馬シンエンペラーで、競馬界最高峰のレースである凱旋門賞に挑戦したことが話題になった。
しかしながら、選手とクラブの契約を仲介する代理人が馬主として存在感を発揮するのは珍しいだろう。
イギリスメディア『BBC』によると、8日にイギリスで開催された世界最大級のサラブレッドセール「タタソールズ・オクトーバーセール」で、イラン人代理人キア・ジューラブシャン氏が15億円以上の落札額を記録したと報じた。ジューラブシャン氏は元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスや元ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョなどの代理人を務めていることで有名な人物だ。
落札馬の中には、昨年の凱旋門賞馬アルピニスタの全妹なども含まれているほか、日本の三冠牝馬リバティアイランドを管理していることでも知られるJRAの中内田充調教師と競り合った馬も存在している。
なお、会場では、ノッティンガム・フォレストのオーナーを務めるギリシャ人実業家エヴァンゲロス・マリナキス氏がジュ―ラブシャン氏に同行していた。
ジューラブシャン氏は正式には代理人としての認可を受けていないことから、サッカー界でも毀誉褒貶の激しい人物として知られている。今夏の移籍市場ではオランダ代表FWジョシュア・ザークツィーのマンチェスターユナイテッド移籍の際にも大きな役割を担っていた。
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