先日発表されたU-23日本代表のパリオリンピックメンバー。オーバーエイジ枠を使わなかったほか、MF松木玖生とGK鈴木彩艶が選ばれなかったことが話題になった。
フジテレビ系列の『ワイドナショー』に出演した前園真聖さんは、「OA枠を今回は使わない…というか使えなかったのが現実的」と説明すると、今田耕司さんは「なんで日本だけ使えないんですか?」と質問。これに前園さんはこう答えていた。
「日本だけでなく全部なんですけど、W杯と違って五輪は、チームと選手の権限があるので、そこの承諾が得られない限りは選手を招集できないんですね。W杯はチームから出なさいと(いけないと)いうことなんですけども。
今回も1年くらいかけて…呼びたいOA枠の選手が何人かいたと思うんですけど、交渉をしていたんですけど、呼びたい選手を呼べなかった。呼ばないならこのチームで行こうということでOA枠は使わなかった」
FIFAワールドカップの場合は所属クラブに選手の派遣義務があるが、五輪にはそれがない。なお、前園さんが出場した1996年のアトランタ五輪でも日本代表はオーバーエイジを使わなかった。
また、東野幸治さんが「なおかつ、松木玖生選手と鈴木彩艶選手が選ばれなかったんですけど、これは実力じゃなくてということですよね」が聞くと前園さんはこう説明していた。
「そうですね、松木選手はチームの中心だったので、選ばれなくて、皆さんびっくりされていたんですけども。彼はFC東京に所属していて、いま移籍の話が出ていると。
18人のメンバーに選んだとしても、移籍が決まった松木選手をチームから出した場合に、空いた枠に他の選手を補填することができない。怪我か病気以外は補填できないんですよ。そういうリスクを考えると、最初から呼びませんと」
松木も鈴木もこの夏に移籍する可能性があり、そこを考慮したうえでの判断と解説していた。
U-23日本代表は、パリ五輪で7月24日にパラグアイ、27日にマリ、30日にイスラエルと対戦する。