イングランド代表は6日に行われたスイスとのEURO準々決勝にPK戦の末に勝利した。
後半30分に先制されるも、その5分後にブカヨ・サカが同点ゴール。1-1のまま延長戦でも決着がつかず、最後はPK戦に。
そこで守護神ジョーダン・ピックフォードが1人目のマヌエル・アカンジのシュートを阻止!サカを含めた5人全員が決めたイングランドが勝利した。
ピックフォードは、もはやお馴染みとなっているPKの“カンニングペーパー”を用意。
ボトルに相手キッカーのPK傾向を記したメモを貼り付けたものだ。それを拡大すると…。
右に飛ぶフェイントをかけて、左に飛べ
左に飛べ
セットして反応しろ
右に飛べ
などと記されている。
アカンジについては左に飛べと書いてあり、ピックフォードは実際にその通りにしてシュートを阻止してみせた。
PK戦前に痙攣で交代したキャプテンのハリー・ケインは試合後にこう話していた。
「こういう大会ではPK戦を潜り抜けなければいけない。サカがゴールを決めたのは特別なことだった。
自分はPK戦の間、妙に落ち着いていたよ。クラブでキッカーを任されている選手が多くいるし、彼らが落ち着いていることは分かっていた。ピックフォードが通常なら1本は止めることもね。
PK戦はプロ選手として最もプレッシャーを感じるものだと思う。でも、サカはつらい経験をしても、また名乗りを上げた。彼やみんなをとても誇りに思う。
こちらは5回中5回成功し、ピックス(ピックフォード)はセーブをしてくれた!ピッチに誰がいても信頼している。過去数年と比べて、実績のあるPKキッカーがいるという点が違う。経験豊富で、それを試合で証明したよ」
サカは2021年大会でPKを失敗して、人種差別の標的にされた。
だが、今回は3人目のキッカーとして見事に成功している。