タイの各メディアは19日、タイサッカー協会が石井正忠タイ代表テクニカルディレクターの契約を解除したと報じた。

これまで鹿島アントラーズ、大宮アルディージャを率いた石井氏は、2019年にタイ1部サムットプラーカーン・シティFC監督に就任して、チームをリーグ戦6位に導いた。2021年からはブリーラム・ユナイテッド監督に招へいされ、2シーズン連続でタイサッカー史上初の国内3冠を達成した。

石井氏の手腕が認められる形で、今年8月13日にタイ代表のテクニカルディレクターに就任した。だが1カ月強でタイ協会から離れることを強いられた。

タイ国内最大の日刊紙『タイ・ラット』によると、タイ代表が今年開催された2023キングスカップで準優勝するも、イラクとPK戦にもつれ込む激戦を見せたため、アレシャンドレ・ペルキング監督の評価が高まったという。

タイ代表のマネージャーであるヌアルファン・ラムサム(愛称マダム・パン)は「チームが良い雰囲気と勢いにあると信じている。 最近のキングスカップの戦いでの彼らのパフォーマンスからも見て、世界ランキングでレバノンより上位のチームに14年ぶりに勝利し、アジアランキング7位のイラクともいい戦いができた」と手ごたえを口にした。

タイメディアの『MATCH ONLINE』によればキングスカップの成績が振るわなかった場合、石井監督を代表チームの新監督に就任する噂があったが、PK戦の末に準優勝まで導いたペルキングの手腕を再評価したという。

東南アジアサッカーに通じる関係者によると「船頭多くして船山に登る」という言葉通り、石井氏を不要と判断した見方が強いという。またタイメディアの『DAILY NEWS』によるとテクニカルディレクターに就任した石井とペルキング監督の仲は険悪だった報じているが、ラムサムマネージャーは「石井氏は、タイ代表チームのテクニカルディレクターとしてマノ・ペルキングをいい姿勢で全面的にサポートしている。彼が才能ある監督であることは誰も否定しない」と労いの言葉をかけている。

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ブリーラム・ユナイテッドからの発表はないものの、J3鹿児島ユナイテッドで監督を務めたアーサー・パパス氏がチームを率いている。石井氏の今後の去就がどうなるのかを注視していきたい。

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