元コートジボワール代表FWのディディエ・ドログバは、プロサッカー選手組合(FIFPro)の公式動画で若手選手への忠告を行った。
特にアフリカでは長く偽物の代理人による詐欺が横行している。ヨーロッパやアジアのクラブでプレーさせるという名目で手数料を要求し、さらに現地へと連れて行ったあとに姿を消すという手口が多いと言われる。
ディディエ・ドログバ
「誰かが君に近づいてきて言う。『あなたはいいプレーをしている。だから海外のクラブでのトライアウトを勧めるよ。本当にうまい。契約を勝ち取れるだろう。君が必要とするのはお金を支払うだけ。そうすれば君の夢は全て叶う』
そういう人を、本当に信頼できるかい?そのような人物と契約し、アジアの空港でひとり取り残されたり、スタジアムの下の酷い場所で寝泊まりしなければならなくなったり、橋の下や刑務所で生活しなければならなくなった人がいる。
私はある1人だけの経験について話しているわけじゃない。君と同じような、何千人もの選手が経験してきたことだ。騙されて、夢を置き去りにされた選手たちの。
どうか私の言うことを聞いてくれ。誰を信頼すべきなのか、注意深くあってくれ。君のお金を欲しがる人を信用しないでくれ。
そして困ったことが起こったのであれば、FIFPro(プロサッカー選手組合)に連絡してくれ」
【関連記事】才能の宝庫!アフリカ杯参加の「最強若手」TOP8
FIFProは、クラブと契約を結ぶ前に代理人へお金を支払ってはいけないと警告しており、また代理人がFIFAのライセンスを持っているかどうかを常に確認してほしいと忠告している。