リーグアン第29節、伊東純也が所属するスタッド・ランスは敵地でのナント戦に0-3で勝利した。
ナントDFジャウエン・ハジャムがこの試合を欠場した理由が現地で物議を醸している。
1月に加入した20歳の彼はここまで全9試合に出場していたが、初めてベンチ外になった。
『L'Équipe』によれば、試合後にアントワーヌ・コンブアーレ監督はこう説明していたそう。
「断食する人達に心配はない。私は彼らをサポートする用意がある。
サポートもあるし、耳を傾けている。簡単な時ではないことは分かっている。
ただ、試合当日には断食すべきでない。(試合の)インテンシティは高いので、それに備えておく必要がある。
断食している選手はグループから外れる。彼らに怪我をさせたくない。
彼の選択だし、それを尊重している。制裁ではないが、私はルールを設定した」
ムスリムだというハジャムは断食を破ることを断ったため、試合メンバーから外れたとのこと。ナントには他にも5人ほどムスリムの選手がいるが、彼らは試合当日には断食はしていないという。
コンブアーレ監督の起用法は物議を醸しているというが、指揮官はこれまで率いた全てのクラブでこのルールを適用しており、選手が試合を欠場することになったのはこれが初めてだそう。
ハジャムはアウェイゲームでは断食を破るとしているようで、敵地の試合には起用できそうだとか。
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なお、プレミアリーグなどはムスリムの選手たちが栄養補給できるように審判が試合中に中断時間を設けている。だが、フランスサッカー連盟は審判たちにそれを禁じる真逆の指示を出している。