来年冬に行われる予定となっているカタールW杯。しかし、その準備に関しては大きな問題が発生している。

カタールは東南アジアやアフリカから多くの移民労働者を受け入れている国であり、W杯に向けたインフラ整備にも駆り出されている。

しかしながら、その労働環境は極めて厳しいものとなっていると伝えられており、インド、バングラデシュ、ネパール、スリランカ、そしてパキスタンの大使館が持つデータのみで6500人以上の労働者が死亡していることが明らかになっている。

しかもそのほとんどが「自然死」として処理されており、死亡の根本的な原因についての調査が行われていないと指摘されている。

先日行われたヨーロッパ予選でもノルウェー代表やデンマーク代表、オランダ代表、ドイツ代表などがカタールの人権侵害に対する抗議活動を行っていた。

【動画】ノルウェー代表チーム、『Human Rights, On and off the pitch』(人権を、ピッチの中でも外でも)と書かれたシャツで入場する

そして『theintelligencer』によれば、ドイツ代表MFトーニ・クロースは自身のポッドキャスト『Einfach mal Luppen』で以下のように話し、カタールの状況を批判したという。

トーニ・クロース

「このワールドカップの開催権がカタールに与えられたことについて、僕はそれが間違っていたと思っている。

カタールの移民労働者は、気温50℃にもなる非常識な環境で、栄養不足のなか、水も満足に与えられず、ノンストップのシフトで働かされている。

彼らの安全は全く保証されておらず、医療サービスも足りていない。労働者に対する暴力の例もある。

また、カタールでは同性愛者が法的に禁止されるほどの迫害を受けている。それらは容認できない問題であり、ダブルスタンダードはありえない。

ワールドカップをボイコットすることが何を達成するだろうか。彼らの労働条件を改善するだろうか?僕はそうは思わない。

これらの労働条件は、別にワールドカップが行われるから生まれたものではない。

状況はカタールの一般的なものであり、ワールドカップをボイコットしたところで何も変わりはしないよ。

むしろ、このようなトーナメントの前や最中に、これらの問題にもう一度最心の注意を払うことが重要だと思う。そうすれば、そのために何かが改善されるかもしれない」
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