日本代表DF冨安健洋が所属するボローニャを率いるシニシャ・ミハイロヴィッチ監督。現役時代は世界最高のフリーキッカーとして活躍した。

そのミハイロヴィッチとの秘話をフアン・セバスティアン・ベロンが明かした。元アルゼンチン代表である彼はサンプドリア、ラツィオ、インテルでミハイロヴィッチと同僚だった選手だ。

『Gazzetta dello Sport』によれば、ベロンは現役最後にプレーしたエストゥディアンテスでホアキン・コレア(現ラツィオ)にフリーキックを教えた話についてこう語ったそう。

フアン・セバスティアン・ベロン

「彼(コレア)が若かった頃、フリーキックはどうやって蹴るのがいいのか説明して欲しいと頼まれた。足と体の形を彼に教えたよ」

「ミハイロヴィッチも自分に同じことをしたんだ。

自分のイタリアでのキャリアは彼とともに始まり、彼とともに終わった。彼は常にそばにいた」

「イタリアにやってきたばかりの時の彼と練習したことがあった。

練習初日に彼が(FKの)壁役を7メートルに設定するのを見たんだ。

私は『自分には無理だ』と彼に言った。彼は常にゴールを決めていたよ。

それが彼の上達法で、自分もやったんだ。

自分の現役時代にスプレーのルールがあったなら、どれくらいFKを決めていただろうね」

フリーキックの際に相手選手は10ヤード(9.15メートル)離れる必要がある。だが、当時はバニシングスプレーもなく、壁の距離が近いことも多々あった。そのため、ミハイロヴィッチは距離をあらかじめ7メートルに設定してFKの練習をしていたようだ。

ミハイロヴィッチがベロンの目の前で決めた圧巻フリーキックがこれ(以下動画3分56秒~)。

この角度から直接決めるか…!

また、ベロンは6歳年上のミハイロヴィッチを兄弟のように慕っており、白血病を患っていることを知った時にはすぐにメッセージも送ったとか。

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