PSGはCAS(スポーツ仲裁裁判所)からクラブ側を支持する控訴判決が出たと発表した。

PSGはFFP違反疑惑に関するUEFAの調査についてCASに控訴。このほど、調査終了を支持する裁定が示された形だ。

『Independent』によれば、昨年6月にUEFAのCFCB(Club Financial Control Body)は、PSGがFFPに違反した疑いについての調査を打ち切ったという。

だが、その9日後にCFCBの議長がその決定を見直すよう要請。9月に再調査が行われた後、UEFAはPSGの行為はさらなる調査が必要と結論づけ、この事件は“復活”していた。

だが、PSGは「要請から10日以内に調査を再開しなければいけない」というUEFAのルールにUEFA側が違反したとして、この決定を破棄するようCASに控訴。UEFAは10日以内のところを、2か月かけていた。

そして、CASからPSGの訴えを支持する裁定が示されたという流れだ。「調査を打ち切った最初の判断が最終的かつ拘束力のあるもの」というのが判決理由。

これによってFFP違反に関する調査が再開される可能性は消滅。莫大な罰金と欧州コンペティション(CLやEL)からの除外処分を科される可能性があったPSGにとっては大きな裁定になった。

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この件について、UEFAは「CASの裁定を詳細に分析し、明確化や改正すべきものがあればその実施を検討する」との声明を発表している。

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